犬が飼い主の顔や口をしつこくなめる4つの理由は
- 嬉しい・楽しいとき
- 何か食べたい・おやつが欲しい
- 不安を感じている
- ストレスを感じている
犬は感情や思いを伝える方法として、上記の4つの理由で飼い主の顔や口をなめる行動をとります。
犬が飼い主の顔や口を舐めるのを辞めさせるには
「今どんな気持ちなのかな?」
を意識してワンちゃんと接することで、しつこくなめる行為を辞めさせることができます。
ワンちゃんの気持ちに沿った対処法を詳しく紹介していきます。参考になさってください。
「嬉しい・楽しい」と感じている時の対処法
犬は「嬉しい・楽しい」という感情を、飼い主のことをなめるという行為で表現している場合には、「よしよし〜」「やめて〜」などワンちゃんと一緒になって戯れるのはNGです。
飼い主が嬉しそうに「やめて〜」など大きな声で反応すると、犬は飼い主も喜んでいると勘違いしてしまうので、なめる行為を助長させてしまいます。
喜びを表現している犬に対しては叱ることはNGですので注意しましょう。(ストレスの原因・非社交的な性格の形成につながります)
ですので、喜び勇んでしつこくなめてきても、冷静に「ダメ」や「待て」と毅然とした態度でなめる行為を静止しましょう。
この時に大事なのは、きちんと飼い主の指示を守れたら目一杯褒めてあげること。
喜びを目一杯体を使って表現するワンちゃんは非常に可愛いものです。
なめさせる行為がなくても、ワンちゃんと喜び合える遊び方やスキンシップを意識してみてください。
ボール遊びや、顔・お腹をなでるスキンシップなど、体に触れたり声がけできる遊びが効果あります。
何か食べたい・おやつが欲しい時の対処法
空腹時、犬は食事やおやつをくれる飼い主の口元を舐める習性があります。
犬のおねだりのサインと感じたら、まずは舐める行為をしっかりと止めさせてから、おやつなどを与えるようにしましょう。
舐めるのを止めるように指示を出すときは、毅然とした態度で犬と接してください。
何か欲しい時に飼い主の口元や足などを舐める行為は、親密な関係からくる甘えという意味合いが大きいので、無下にぜず許せる範囲で甘えさせてあげましょう。
不安を感じている時の対処法
不安を感じている犬は、しつこくなめることで不安を解消しようとしています。
この場合は、犬の不安を取り除くことが一番の解決策になります。
犬が不安を抱える要素としては
- 病院など慣れない場所の外出
- 留守番する時間が長くなった
- 家の中のしつけのルールが一定ではない(飼い主の気分で叱られたり褒められたりする)
- 家族同士のケンカ
- 飼い主のイライラや不安な気持ち
犬自身が不安になる環境になった時(通院や留守番時間が長い)ときの不安を解消させる方法は、
- ちょっと多めに散歩してみる
- ボディタッチ多めで戯れあう
など愛犬とのコミュニケーションをとる時間が不安の軽減に効果的です。
また、飼い主・人間側の問題も犬には不安を抱かせる要素となります。
人も犬も良好な環境づくりを意識してみましょう。
ストレスを感じている時の対処法
犬がストレスを感じてしつこく舐めるケースでは、飼い主の口元だけでなく、床や物や自分自身の足などを舐めつづけることがあります。
犬がストレスを感じるのは生活環境による要因が大きく
- 食事が合っていない、量が適切ではない
- トイレや寝床が衛生的ではない
- トイレの場所がわかりづらい
- 睡眠時でも明るい照明
- 体調が不調
- 新鮮な水を飲むことができない
- ドライヤーや掃除機など家電から発生する大きな音
- 柔軟剤や洗剤、芳香剤・たばこなどの人工的なにおい
上記のような生活環境を変えるだけでもストレスの軽減になります。また、犬が不安なことも解消できる環境づくりをしていきましょう。
ストレスによる負荷は犬も人間と同様、下痢や食欲低下・病気など健康へのダメージも大きいので注意が必要です。
ストレスの元になる要因を取り除く他にも、散歩や遊ぶ時間を増やし体を動かすこともストレスの解消につながります。飼い主とのスキンシップ(ブラッシングや犬が喜ぶ遊び)を増やすようにしてください。
まとめ
犬が飼い主の口や顔をしつこく舐める行為は、飼い主の毅然とした対応で止めさせることができます。
効果的に止めさせるには、よく観察してワンちゃんの気持ちに沿った対処法が有効です。
また、不安やストレスが原因で、飼い主だけでなく物や自分などを舐め続けてしまう行動を取っていると感じたときは、速やかにワンちゃんのストレスや不安を取り除いてあげてください。
飼い主のことを舐めることは、犬にとって愛情表現や自分の気持ちを伝えるサインです。
飼い主が愛犬の気持ちやサインを感じ取って、良好な関係を気付いていきましょう。
コメント