犬にマダニがついたら、酢を使ってマダニを取るのが応急処置としては使える方法。
このページでは、自宅で簡単にできる、酢を使ったマダニの取り方をまとめてみました。
ですが、あくまで応急処置ですので、マダニが付いていたら動物病院で完全に駆除してください。
動物病院のマダニ予防薬は高い!と感じている方だけ確認してみてください
犬にマダニがついたら酢を使ってみる
酢を使ったマダニの取り除き方を紹介。
コットンに酢を含ませてマダニを包み込む
やり方は簡単、原液のお酢をコットンにたっぷり含ませてダニを包み込むだけ。
注意することは2つ
- ダニを押したり潰したりしないように優しく包み込むこと
- 無理に取らずに自然にマダニが離れるのを待つ
マダニが噛み付いてた口を離し移動を始めたら、潰さないように慎重に取り除きます。
マダニを潰してしまうとマダニの体液より感染症にかかる恐れがあります。
ピンセットや毛抜きを使って取り除く時は注意が必要です。
酢を直接マダニにスプレーする
酢を直接マダニへスプレーすると、酢を嫌うマダニは自然と離れていきます。
マダニが動き出したら、慎重に取り除きましょう。
注意点として、直接酢をスプレーするので顔まわりでは使用しない(目や鼻には入ってしまうため)
自宅でできる!マダニを取る方法
自宅で応急処置でマダニを取り除く方法を紹介していきます。
酢の替わりに消毒用アルコールも有効
コットンに浸してダニを包み込む方法には、消毒用のアルコールも同じように使えます。
楽天やamazonで購入できる、ピンセットや毛抜きのような形状の「ダニ取り専用ツール」はオススメできません。
専用のツールといっても、力加減次第でダニが潰れてしまうからです。
吸血しているダニは皮膚内に頭を突っ込みガッチリと噛み付いているため、引っ張ってもなかなか取ることができません。
しかも、ダニの胴体は千切れやすく、無理やり引っ張ってしまうと頭だけが皮膚内に残ってしまいます。
マダニを取り除くときは、頭を皮膚内に残さないようになるべく動物病院で取り除くようにしてください。
犬がマダニに刺されたら病院での処置が安全で確実!
ワンコの体に、マダニを発見しても決して無理にとろうとしてはいけません。
「すぐにでも取ってあげたい!」
そんな気持ちを抑えて動物病院で処置するのが安全です。
不用意にマダニをワンコから取り除こうとすると、マダニの胴体だけちぎれて取れてしまいます。
その結果、頭部だけは犬の体内に残ってしまい、化膿したり感染症を引き起こすこともあります。
ですので、マダニを見つけたら、動物病院で処置するようにしましょう。
動物病院が開いていない、すぐに病院に連れていけない時には、一時的な応急処置として酢を使った取り方を試して見てください。
その後はできるだけ早く動物病院を受診しましょう。
動物病院ではマダニ駆除の薬が処方され、マダニを完全に除去・駆除することができます。
犬に付いたマダニを潰してしまうと大変!マダニを媒介とする怖い病気
マダニの吸血によって犬が発症する病気には、代表的なものとして、貧血や皮膚炎、感染症として犬バベシア症などがあります。
貧血
犬がマダニに大量に寄生され、大量に吸血をされると貧血を起こしてしまう可能性があります。マダニは長い時間かけて犬から吸血できるように、吸血する部位で鋸状の形をした口下片を犬の皮膚に突き刺すため、一度吸血すると数日吸い続けることがあり、犬が貧血してしまう可能性が高くなります。
皮膚炎
マダニが犬の皮膚を吸血する際に、唾液が注入されます。この唾液が犬の体内に入り込むことで、アレルギー反応などから皮膚炎や炎症が起きてしまい、強いかゆみを発症します。その際に患部が腫れることもあります。
犬バベシア症
犬がマダニに噛まれた際に、一番怖い病気がこの「犬バベシア症」です。バベシアとは寄生虫の一種で小さな原虫です。この寄生虫がマダニの体内に移り、マダニが犬の皮膚を吸血することで寄生虫が入った唾液が犬の体内に入り、犬バベシア症を発症してしまいます。
犬の体内にバベシアが入ると、血液中の赤血球に寄生し赤血球を破壊しつつバベシアが増えていきます。赤血球は血液の主成分で、酸素を運ぶ役割を持ちます。そのため、破壊されると貧血や赤い尿が見られる「血色素尿」や、元気がなくなるなどの症状が発症します。症状が進行すると、発熱や黄疸などの症状も発症する可能性もあり、最悪の場合は死に至ることもあります。
マダニは人間にも危害を及ぼす
マダニは、犬や動物だけでなく、人間にも危害を加えます。
人間にも感染するものとして、赤い発疹ができる日本紅斑熱、発熱や嘔吐などの症状が見られ死に至ることもある重症熱性血小板減少症候群(SFTS)、脳神経に影響が出ることもあるライム病などがあります。さらに、筋力の低下などが見られるダニ麻痺症、発熱や全身の倦怠感などが見られるQ熱を発症する可能性もあります。
マダニは予防が大事
マダニに吸血されても感染症にならないためにも、マダニが活動を始める春以降は、マダニの駆除・予防薬をつかって、マダニからの感染症を予防することが大事になります。
マダニの駆除薬にはスポット薬タイプ、おやつタイプなどがあり、それぞれメリットやデメリットもあります。
それぞれの駆除薬によって忌避効果が継続する期間も異なります。
あなたの飼っているワンちゃんには、どの駆除薬があっているのか?はかかりつけの獣医師と相談して決めましょう。
通販でもマダニ予防・駆除薬は購入できますのでチェックしておきましょう。
まとめ
マダニがワンコの体についていたら、まずは動物病院で処置してもらってください。
酢やアルコール消毒液でもマダニを取り除くことはできますが、感染症の予防まではできません。
ですので、マダニの活動時期に入ったらマダニの予防が必要となります。
飼い主の責任として、愛犬を守るマダニの予防・駆除は必ず行ってください。
マダニの予防薬・駆除薬は動物病院、ペットショップや通信販売で入手可能です。
動物病院の処方薬は値段が高いですが効果はしっかりとしています。
ペットショップやホームセンターで安価で売られているものもありますが、効果はそれほどありません。
現在は動物病院と同じ薬も通販で購入することができます。
値段も抑えられますので多頭飼いの飼い主さんにはオススメです。
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