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犬にささみと胸肉のどっちを食べさせたら良いの?良い点と悪い点を解説

胸肉とささみどっちを与えても良いのですが、体重が気になるならカロリーの低い「ささみ」がおすすめです。

鶏肉は高タンパク低脂肪の食材で、特に胸肉やささみは脂肪も少なく低カロリーな部位なので、ワンちゃんの食事のトッピングなどに積極的に取り入れたい食材です。

ですが、鶏肉は他のお肉と比べてカリウムやリンの含有量が多いので、与え過ぎには注意が必要となります。

このページでは、ワンちゃんに食べさせるなら鶏肉のささみと胸肉、どっちのお肉が適切なのか解説しています。

鶏肉を愛犬のごはんやおやつにあげる時の参考にしてみてください。

胸肉とささみどっちをワンちゃんに食べさせる?

体重が気になるワンちゃんなら、カロリーの低い「ささみ」を使ったご飯が体重管理がしやすくなります。

胸肉も手間がかかりますが、皮を取り除いてあげると、脂質とカロリーをグッと抑えることができ、ささみより安価で購入できるので毎日の食事に使いやすい食材です。

栄養価の違いは下記を参考にしてください。

胸肉とささみの栄養価の違い

胸肉とささみを比べて栄養素の面での違いは

  • 胸肉はカロリーが高く脂質が多い
  • ささみは低カロリーで脂質がほぼ無い
  • カリウム・リンの量は胸肉の方が少ない
100gあたりささみ胸肉(皮つき)胸肉(皮なし)
エネルギー105kcal191kcal108kcal
たんぱく質23g19.5g22.3g
脂質0.8g11.6g1.5g
炭水化物0g0g0g
カリウム420mg300mg350mg
リン220mg170mg200mg

トッピングやおやつで与える場合には1日の食事量の10%が目安

ドッグフードを主食としている場合には、ささみや胸肉を与える量は、1日の食事量の約10%ほどが与える目安となります。

ざっくりですが、体重1kgであれば10g程度、2kgの犬であれば20g、3kgの犬は30gとなります。

ドッグフードにはワンちゃんに必要な栄養素がほぼ含まれているので、風味付けとして用いる程度の量にとどめておくのが理想的です。

ささみ・胸肉の良い点と悪い点

ほとんどのワンちゃんが好んで食べてくれる鶏肉は、良質なタンパク質を豊富に含み、低脂肪であることから理想的な食材です。

とくに胸肉やササミには必須アミノ酸が豊富に含まれていますし、カロリーも低いので安心してワンちゃんに与えることができます。

ですが、与える際にはメリットとデメリットもよく知ったうえで与えるようにしてください。

鶏の胸肉とささみのデメリット

  • 鶏肉にアレルギーがあるワンちゃんもいる
  • リンの含有量が多い

鶏肉アレルギーに注意

多くのドッグフードにチキンが使われており、犬が口にする機会が多いのが原因の一つとされています。

鶏肉を与える際には、愛犬に皮膚炎や抜け毛、目やにや充血などが無いか、毎食後は注意して観察してあげてください。

リンの含有量が多い

鶏肉の中でもささみや胸肉には「リン」がほかの肉類に比べて多く含まれています。

リンを過剰に摂取してしまうと尿毒症や脱水症状など、腎不全につながることがあります。

特に腎臓に持病を持つ犬に鶏肉を与えるときは獣医師に相談しながら与えるようにしてください。

ワンちゃんに鶏の胸肉とささみを与えるメリット

  • たんぱく質で健康維持
  • 低カロリーで肥満防止
  • 疲労回復効果
  • 抗酸化作用でがん予防

たんぱく質で健康維持

鶏の胸肉とささみには犬の筋肉作りや皮膚の健康に役立つ栄養素のたんぱく質が豊富に含まれています。

成長期のワンちゃんにとってタンパク質は健康な身体づくりに欠かせない栄養素ですので、積極的に取り入れたい栄養素の一つとなっています。

低カロリーで肥満防止に

ささみなら100gあたりのカロリーはおおよそ105kcalです。

ほかの肉類と比べると脂質も少なく低カロリーなお肉なので肥満防止に役立ちます。

さらに、ビタミンの一種であるナイアシンが脂質や糖質の代謝を促してくれるので、ダイエット効果も期待できます。

疲労回復効果がある

鶏の胸肉とささみには、たんぱく質に含まれるアミノ酸や、代謝を助けてくれるビタミンB群が牛や豚より多く含まれています。

ですので、免疫力を上昇させる働きがあり疲労回復効果が期待できます。

抗酸化作用でがん予防

鶏の胸肉とささみには、抗酸化作用を持つセレンと呼ばれるミネラルが含まれています。

抗酸化作用とは過剰に発生した活性酸素を取り除くことで、がんの発症率の低下や、アンチエイジングも期待できます。

愛犬の状態に合わせて胸肉とささみを使い分ける

ワンちゃんの年齢や健康状態によって、胸肉とささみのどっちを与えるほうが良いのか、カロリーや食べやすさなどで使い分けてください。

健康な成長期のワンちゃんの場合

手作りごはんを主食としているワンちゃんには、普段食べている食事には胸肉を与え、おやつにはささみを食べさせることで、コスパが良い食事となります。

ちょっと体重が気になる子には、ささみを与えるか、カロリーを抑えるため胸肉の皮や脂肪を取り除いてあげてください。

シニア期のワンちゃんの場合

年齢が進み腎機能が低下し始める10歳位からは、ささみよりも胸肉のほうがリンの含有量が少ないので腎臓への負担を減らすことができます。

ささみが好きな子には、トッピングやおやつとして少量のささみをあげてください。

腎機能が低下しているワンちゃんの場合

腎臓への負担を考えると、療養食やリンやカリウムを制限した食事となります。

鶏肉はカリウム・リンの含有量がほかのお肉と比べて多いので、基本的には胸肉もささみも与えないようにするのが良いでしょう。

腎臓に疾患がある子は、食事制限がありますので、獣医師が指示する食事をしてください。

下痢・消化器官が弱っている場合

鶏肉は体を温める食材ですので、弱った消化器官には効果的な食材です。

体調が悪く下痢や軟便で消化器官が弱っているワンちゃんには、胸肉よりも食べやすいささみがおすすめです。

体調が悪く食欲が無い時は、鶏肉をボイルした茹で汁は食欲を上げるので、小さくちぎったささみと一緒に食べさせるのがおすすめです。

まとめ

胸肉ともささみのどっちを与えるかは、健康なワンちゃんの場合にはどちらをあたえても問題はありません。

体重が気になるワンちゃんや食欲が低下したわんちゃんには、「ささみ」がおすすめですし、コスパを求めるなら「胸肉」がおすすめです。

ですが、高齢のワンちゃんや腎臓機能が低下したワンちゃんには、鶏肉はリンやカリウム量が多いので、給与量に注意が必要となります。

手作りごはんを与えている場合には、一食でリンとカルシウムなど栄養バランスを調整することは難しいので、週単位でメニューの調整をしてあげましょう。

愛犬の健康維持には、栄養が偏らずバランスの良い食事が大事となります。

あなたのワンちゃんに合った食事を与えたい時には、個々のワンちゃんに理想的なごはんをお届けするドッグフードもあります。愛犬の食事の参考にしてみて下さい。

プロフィール
ワンラヴライフ管理人

犬とと20年以上暮らしてきた経験を活かし「幸せに愛犬と一緒に暮らす」ための情報や知識を発信しています。
過去の経験から、皮膚トラブル(涙やけ・よだれやけ)や口臭対策・老犬のお世話についての知識が豊富。
現在は後ろ足が麻痺したフレンチブルドックがパートナーです。

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