ブッチを与えても大丈夫？結石のある犬におすすめのフードとは？【結石を予防するフード選び】

​​結石を患っている犬にとって、適切なフード選びは非常に重要です。

結論としては「結石の投薬中の犬にはブッチではなく療養食が適しています」

ですが、症状が安定し療養食を終えたワンちゃんには、ブッチなど結石ができにくいフードを選ぶことで、ワンちゃんのQOLが上がります。

「ブッチを与えても大丈夫なの」と悩んでいる飼い主の方は参考になさってください。

ブッチを結石のある犬に与える時の注意点

結石がある犬にブッチを与える際の注意点は

• 結石の治療中（療養食期間）ではない
• 獣医師からの許諾

治療中は獣医師の指示に従った療養食を与える食事療法が効果的です。

ですので、療養中はブッチを与えないでください。

ワンちゃんの経過をみて療養食からの切り替えを行いましょう。

結石ができた犬は再発しやすい傾向がありますので、療養食からの切り替えの際には正しい知識を持って食事管理をする必要があります。

ブッチが結石のある犬に与えても安心な理由や注意点

ブッチが結石の既往歴があるワンちゃんでも安心して与えられる理由は以下となります。

• 尿を酸性にしやすい原材料を使用している
  ブッチのブルーレーベルは、ストルバイト結石の予防となる、尿pHを酸性に傾けやすい「酸性食品」であるマグロ、鶏肉などの動物性タンパク質・米などが原材料として使用されている。
• 水分が多く含まれている
  ブッチは水分量70％と食事で水分を自然に補給できるので、排尿を促しストルバイト結晶の予防となる。また、ドライフードより水分を多く摂取できるので、尿の希釈に役立ちシュウ酸カルシウム尿路結石の予防にもなる。
• 防腐剤を使用していない
  ブッチには犬の健康を阻害する防腐剤（酸化防止剤：ミックストコフェロールなど）が使用されていないため、結石の療養後も安全に食べさせることができます。療養食の多くは防腐剤を使用しており、またミネラル分を制限したフードであることから、日本獣医師会でも「同じ療法食を長期間与え続けることで、犬猫の健康被害を招く恐れもあります」という報告もあります。（日本獣医師会資料）

ブッチへの切り替えて食べさせる場合、以下の点に注意してください。

• 療養食からブッチに切り替える場合は、動物病院に相談する
• 尿pH値やシュウ酸値を定期的な検診で体調管理を行い適切なフードを与える

ブッチについて懸念されること

結石の既往歴があるワンちゃんにブッチを与える際には、原材料や特徴により以下のような懸念があります。

• ブラック・レーベル、ホワイト・レーベルには原材料に大豆が含まれており、尿pH値がアルカリ性寄りの場合は控え、大豆を使用していないブルー・レーベルを与える。
• ブッチは水分が70％と高く、自然に水分補給をすることができます。ですが、シニア犬などは喉の渇きを感じにくくなるので飲み水にヤギミルクなどを加え飲みやすくし、ワンちゃんが水分をたっぷり摂取できる環境を作る。

結石の既往歴のあるワンちゃんには、適切な食事管理をすることで結石の再発防止につながります。

定期的な検診で尿の状態を確認し、バランスの良い食事を与えるようにしましょう。

極度なカルシウム、リン、マグネシウムの制限はワンちゃんの健康上あまり好ましくありません。

ストルバイト結石・シュウ酸カルシウム結石の既往歴のある犬に避けるべき食材をまとめました。

フード選び・食事管理の参考になっさってください。

【ストルバイト結石】避けるべき食材・食品

避けるべき【食材・食品名】

高たんぱく食
ささみジャーキーなどの肉（タンパク質）でできたおやつなど
高リン含有食
しらす、煮干し、レバー、チーズ、卵黄、ハム、ささみ、海苔、モロヘイヤなど
高マグネシウム含有食
大豆、魚介類、海藻など

【シュウ酸カルシウム結石】避けるべき食材・食品

避けるべき【食材・食品名】

高カルシウム食品
鮭、いわし、牡蠣、にしん、空豆、ブロッコリー、ほうれん草、豆腐、乳製品（チーズ、牛乳、ヨーグルト）など
高シュウ酸食品
いわし、アスパラガス、ブロッコリー、人参、セロリ、とうもろこし、なす、ピーマン、レタス、ほうれん草、かぼちゃ、さつまいも、トマト、りんご、さくらんぼ、ベリー類、オレンジ、レモン、桃、梨、パイナップル、大豆、胚芽など
高ビタミンC（アスコルビン酸）食
アスコルビン酸を含んだフード、サプリメントなど

ブッチの特徴や配合される成分、与え方

ブッチの特徴は、天然素材を使用し、グレインフリー（穀物不使用）であることです。また、添加物や人工着色料、香料、保存料は一切使用されていません。

ブッチのドッグフードに配合される主な成分は、高品質の肉、魚、野菜、果物、ハーブ、ビタミン、ミネラルなどの天然素材です。

肉や魚は、動物性たんぱく質源として使用され、野菜や果物は、食物繊維、ビタミン、ミネラル源として使用されます。また、ハーブは、健康に良い効果があるとされる成分を含んでいるため、健康維持に役立ちます。

与え方については、ブッチのドッグフードは、犬種や年齢、体重、活動量に応じた適切な量を与えてください。→ブッチの給与量計算

Butch（ブッチ）ホワイト・レーベル原材料・成分分析値

下記をクリックすると詳細を確認できます

Butch（ブッチ）ブラック・レーベル原材料・成分分析値

下記をクリックすると詳細を確認できます

Butch（ブッチ）ブルー・レーベル原材料・成分分析値

下記をクリックすると詳細を確認できます

飼い主ができる結石予防のための工夫

結石の既往歴のあるワンちゃんの結石予防のための工夫として

• 水分補給をしっかり行う
• 適度な運動を心がける
• 定期的な検診を受ける

まずは、十分な水分摂取を心がけましょう。水分が不足すると尿が濃くなり、結石ができやすくなってしまいます。水を常に用意し適量を飲ませるようにしましょう。ヤギミルクなど水に混ぜると積極的に水を飲んでくれます。

また、運動も重要です。適度な運動により、尿の流れが良くなり、結石ができにくくなるとされています。犬種に合わせた適切な運動を心がけ、定期的な散歩を行いましょう。

さらに、定期的な検診も大切です。獣医師の診察や尿検査により、早期に結石を発見し、適切な治療を行うことができます。

水分補給や運動、定期的な検診の重要性

結石予防には、食事だけでなく、日々の生活習慣にも注意が必要です。水分補給や運動、定期的な検診が重要なポイントとなります。

まず、水分補給についてです。十分な水分補給は、尿の濃度を薄めることができるため、結石の発生を防ぐことができます。

特に乾燥した季節や運動後などは、水分補給をこまめに行うようにしましょう。

また運動も結石予防には欠かせません。

運動不足は体内の代謝が低下し、尿の流れが悪くなるため結石の発生を促進します。

適度な運動を取り入れることで、体内の代謝が上がり、尿の流れが改善されるため、結石予防につながります。

散歩やランニングなど、犬の体力に合った運動を日常的に行いましょう。

さらに、定期的な検診も大切です。定期的な健康診断を受けることで、結石の早期発見が可能になり、治療の効果も高まります。

また、獣医師に相談することで、適切な食事や水分補給、運動などのアドバイスを受けることができます。

結石を予防できるフードの選び方

結石を予防するためにストルバイト結石やシュウ酸カルシウム結石になりにくいフードの選び方を紹介します。

結石予防の工夫を行うことも大切ですが、フード選びが結石予防に一番効果があります。

適切なフードを選びを参考に、結石の予防・再発防止に役立ててください。

ストルバイト結石やシュウ酸カルシウム結石になりにくいフードの選び方

ストルバイト結石やシュウ酸カルシウム結石になりにくいフードを選ぶことが、これを予防するために重要です。フードを選ぶ際には、以下のポイントに注意してください。

• 食事に含まれるマグネシウムやリンの量が少ないか確認する。ストルバイト結石になる犬にはマグネシウムが多すぎると問題を引き起こす可能性があり、シュウ酸カルシウム結石になる犬にはリンが多すぎると問題を引き起こす可能性があります。
• タンパク質の量が適切であるか確認する。タンパク質が不足すると、ストルバイト結石の形成リスクが高くなることがあります。
• 純粋なミートベースのフードを選ぶ。穀物や野菜が含まれるフードは、マグネシウムやリンの量が多くなる傾向があるため、避けることが望ましいです。
• 適切な水分量を含んでいるか確認する。水分摂取量が十分でない場合、尿路感染症や結石のリスクが高くなることがあります。

以上のポイントに注意して、ストルバイト結石やシュウ酸カルシウム結石になりにくいフードを選びましょう。

ブッチもおすすめできますが、キドニーレシピというフードも腎臓をサポートし、尿のpHを安定させてくれるため選択肢の1つとして考えることができます。

食事量や与え方のポイント

結石の既往歴ある犬に与えるフードを選ぶ際には、以下のポイントに留意してください。

• 食事量をコントロールする
  犬の食事量は、体重や年齢、運動量によって異なります。適切な食事量を与えることで、肥満や栄養過多を防ぐことができます。また、食事量を均等に分けて与えることで、消化器官の負担を軽減し、結石の再発を予防することができます。
• 適切なタンパク質のバランスを保つ
  タンパク質は犬の身体に必要な栄養素ですが、過剰な摂取は尿中の成分濃度を上げ、結石を引き起こす原因となることがあります。適切なタンパク質のバランスを保つことが重要です。
• ミネラルバランスを考慮する
  結石を予防するためには、尿中のミネラルバランスを調整する必要があります。シュウ酸カルシウム結石の場合、カルシウムやビタミンDを制限し、尿の酸性度を調整することが効果的です。ストルバイト結石の場合は、リンやマグネシウムを制限し、尿の酸性度を上げることが重要です。
• 定期的なフードのチェック
  与えているフードが結石予防に適しているかどうかは、定期的にチェックする必要があります。また、フードの成分表を確認し、問題のある成分が含まれていないかを確認することも大切です。

結石のある犬に適したフードを選ぶ際には、食事量やタンパク質のバランス、ミネラルバランス、定期的なフードのチェックに留意することが重要です。

ブッチやおすすめのフードの紹介

• 結石のある犬には、ストルバイト結石やシュウ酸カルシウム結石になりにくいフードを与えることが重要です。
• 与えるフードによって、犬の健康に影響があるため、注意深く選びましょう。
• ブッチやキドニーレシピといった犬用のフードがおすすめです。

ブッチは、天然の原材料を使用し、独自の低温加熱技術で作られた犬用のフードです。

特に、肉と魚を主原料としたブルー・レーベルがおすすめです。

ブルー・レーベルは、穀物アレルギーや消化器系のトラブルを抱えている犬に適しています。また、グレインフリーであるため、シュウ酸カルシウム結石の予防に役立ちます。

キドニーレシピも、結石のある犬におすすめできるフードの一つです。

キドニーレシピは、肉、魚、野菜などの天然の原材料を使用し、犬の健康に必要な栄養素をバランス良く配合しています。

また、低リンと低ナトリウムの配合で、腎臓の負担を軽減することができ尿の状態をバランスよく保ってくれます。

定期検診を行い、ワンちゃんの健康状態に適したフードを選んでみてください。

結石のある犬に与えてはいけない成分や食材

結石予防のためには、結石を作る原因を排除した成分構成のフードを与えることが大切となります。

具体的には

• マグネシウムやリン、塩分、脂肪分の含有量が多いフード
• 原材料に下記の成分が含まれるフード
  内臓や骨付き肉、チーズ、牛乳、卵黄、米、小麦、トウモロコシ、塩辛い加工品、ジャーキー、ベーコン、ソーセージ、肉の皮や脂身、揚げ物、油っこい食事、生クリーム

また、結石予防には食事量や与え方のポイントも重要となりますので参考になさってください。

食事中に注意すべきこと

• 与える量や頻度に注意し、過剰な摂取は再発を招く可能性がある。
• 食事中には犬がゆっくり食べられるように注意し、適切な食器を使用し、清潔に保つ。
• 水分補給も忘れずに行うようにする。

与える量や頻度も注意が必要で、過剰な摂取は再発を招く可能性があります。食事中には、犬がゆっくり食べられるようにするために、食事の時間や場所を変えたり、食事中に遊ばせたりすることが大切です。

さらに、与える食器の種類や洗浄方法も注意が必要で、清潔な食器を使用し、水分補給も忘れずに行うようにしましょう。

まとめ

結石を患っている時は獣医師の指示に従って、療養食など制限のある食事を与えてください。

療養食から一般のフードへと変更するタイミングは、尿の数値が落ち着いたタイミングで獣医師の判断を仰ぐようにしてください。

切り替えるフードは、ブッチやキドニーレシピのような、結石が再発を防止できる原材料のフードを選ぶようにしましょう。

普段の生活では、水分を多めに摂取し適度な運動が結石の再発防止に効果があります。

また、定期的に動物病院で尿検査をし、検査した数値をもとに食事改善などを行ってください。